空手や柔道、剣道とどこがちがうのか
合氣道が空手や柔道、剣道などの他の武道と異なる点は「試合が無いこと」です。
相手と試合をすることで自己を磨く他の武道
多くの武道は試合をすることで相手と競い合い、勝敗をきめることで自分の強弱を知ります。そして強くなるために、試合に負けた者は次の試合には勝てるように稽古を重ね、試合に勝った者もさらに勝ち続けるべく稽古を重ねます。このようにしてお互い切磋琢磨し合いながら自己を磨くことを目的とします。
それに対して試合の無い合氣道は何を目的としてお稽古しているのでしょうか。
自分が本来持っている力を引き出す心身統一合氣道
心身統一合氣道は、自分の本来の力をいかにして最大限に発揮するかということを目的としています。10の力のうち3しか出せていない人なら残りの7を引き出すために、2の力しか出せていない人なら残りの8を引き出すために稽古を重ねます。
また「10の力」といっても人によって大きさも強さも異なります。一人ひとりが持っているそれぞれの「10の力」を最大限に引き出すことが心身統一合氣道の目的なのです。
競う相手は他人ではなく自分だということがいえます。
「では相手は要らないのではないか」
というと、そうではありません。相手の存在はとても重要です。
心身統一合氣道は相手無しでは成立しません。相手と氣を出し合って導き導かれ、投げたり投げられたりすることでお互いの氣が強く出されることになるからです。
その稽古を重ねることによって、自分が本来持っている力が引き出されていくのです。
そのための相手は「ともに進んでいく仲間」であり、とても重要な存在であるといえます。
明るく生き生きとした生活を
このようにして、一人ひとりが本来持っている力を最大限に発揮して、自分に自信をもち、明るく生き生きとした生活を送ることを目的としたのが心身統一合氣道なのです。