本来自分が持っている力を
最大化するには

氷山の一角という言葉があります。
本当は大きな氷山なのに大部分は海の中なのでほとんど見えません。現れているのは海に浮かんでいるホンの一部分。
あなたも、本来は大きな力を持っているのに、実際に発揮できているのはホンの一部分であり、大部分はまだ隠れているかもしれませんね。

その隠れている部分を目一杯引き出してみませんか。では、どうすれば引き出すことができるのでしょうか。

姿勢を整える

姿勢を整えるには、体を支えている足が重要なポイントになります。
まず爪先立ちになってみましょう。爪先立ちにななった状態でぐらつかなければ、姿勢が整ったことになります。また爪先立ちになることで足先まで意識が通い、安定した姿勢を実感することができます。実感できれば静かに踵を下ろします。
このようにして姿勢を整えることで、ラクに立ち続けることができ、歩くこともでき、重い荷物もムリなく持てるようになります。

姿勢が整うと、合気道の技も相手にしっかりと効かせることができます。

全身を使う

多くの方は腕を使うときは腕だけ、足を使うとには足だけ使うことが多いと思います。
腕の筋肉量は、男性なら1.5キロ、女性なら0.9キロくらいです。腕だけを使うのであれば、それだけの力しか発揮することができません。
全身の筋肉量は、男性なら22キロ、女性なら14キロくらいです。もし全身の筋肉を使うことができれば、腕の15倍もの力を発揮することができます。
全身の筋肉を使うことで、よりラクに大きな力を発揮することができるのです。

合気道では、体の一部分を使って投げるのではなく、全身を駆使して投げることで、強い力を発揮しています。

心の力を使う

仮にあなたが遊園地が好きだとしましょう。遊園地へ向かうときは心も足取りも軽く、歩くパワーも強いことでしょう。
逆にキライな場所へ向かうときは、心も足取りも重く、歩く姿も弱々しいことでしょう。
一つのテーマに取り組むときは、心も体もそのテーマに全力を注ぐことで、大きな力を発揮することができます。

合気道も心と体の方向を明確にすることで相手を導くことができ、ムリなく投げることができます。

言葉の力を使う

言葉は私たちが思っている以上に大きな力を秘めています。
心身統一合氣道会の創始者である藤平光一先生や、現在大リーグで活躍されている大谷翔平選手も学んだ、中村天風師は以下のように教えられました。

寝る前、鏡に映る自分に向かって「おまえは信念が強くなる」と命令する、そして目覚めた直後、「私は、きょう信念が強くなった」と耳に聞こえるように言う。

合気道の稽古中、「楽しい」「強い」「できる」のようにプラスの言葉を発したときは統一体(姿勢が整っている状態)を維持できるのに対し、「つまらない」「弱い」「できない」とマイナスの言葉を発したときに統一体が乱れるという結果が出ています。
合気道の稽古中(に限らず日常生活で)は、できるだけマイナスの言葉を使わず、プラスの言葉を発するように心がけることが大切だと思います。

以上の要素を取り入れることで、自分が持っている力を最大限に発揮することを、合気道のお稽古を通して学んでいきます。

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