1.01と0.99の法則とは、少しずつでも努力を続ける人と、少しずつ手を抜く人とでは、日を追うごとに生じるホンの少しの頑張りの差が、一年後には大きな格差となってあらわれるということのたとえ話です。
現在の自分を1とします。それに対して毎日1%(0.01)の努力を一年間プラスし続ければどうなるでしょうか。
1.01の365乗 → 37.78
ホンの1%ですが、毎日積み重ねることによって、一年後には約38倍もの成長が期待できるのです。
では、反対に毎日1%(0.01)の怠慢(マイナス)を続けた場合はどうなるでしょうか。
0.99の365乗 → 0.03
同様に、ホンの1%ですが、毎日サボり続けると、一年後にはほとんど力は失われてしまうということです。
現実的にはこの数値通りの差ができるかどうかは分かりませんが、一日一日の積み重ねが大きな差を生むことは間違いないのではないでしょうか。

出典:ビジョンで回す博士の品質マネジメント
グラフにすると上記のようになります。
ここで気づくことは成長の過程が直線ではなく、曲線であることです。
私の経験上、合気道の上達度合いも同じことがいえると思っています。
合気道を始めて間もないころは、上達度合いがあまり実感できない時期が続くかもしれません。
それでも飽きずに続けていると、あるとき突然気づきを得られるときが訪れます。この一つの気づきは小さいかもしれませんが、何度も続くことで大きな気づきとなり、グラフのように上達度合いが加速してきます。そうすると合気道はとても奥深く、楽しいものだと実感できるようになります。一方、努力を怠ると、いつになっても気づきは訪れません。
少しずつでも、飽きずにコツコツとお稽古を続けていただいて、大きな気づきを得てほしいと思います。